そうした、施設に入って治療を受けている人たちと、一見”普通”で、私たちの周囲で生活しているけど心が病んでいる人たちとの区別って、専門家ではない私には、正直、よくわかりません。
最近、大きな事故が多く起こり、その原因のかなりの部分が、”人為的”とも言われています。そして、再発防止に、人の管理とか教育とかを充実させることが言われていますが、そうした言い方にもどうも引っ掛かりがある。
管理や教育で人の意識は改革とか改善できるかもしれませんが、人の意識って、かなり気持ちに左右されることが多くて、その気持ちってものは、案外不安定なものなのではないでしょうか。
一人の人の気持ちと言うのは、育ってきたときに周りがどうであったかとか、大きくて忘れられない経験をしたとか、いろいろなしがらみをくっつけながらできているような気がします。しかし、その一人の人間が生きる世の中ってのは、人が集まってできている割に、一人の人間の気持ちをはじくことも結構ある。世の中ったって、世界全体を考えなくても、学校とか会社とか、会社の中の一部の職場を考えても、全員一致で毎日ニコニコなんてのはあまり無い。
あたしとあの子はうまく行っているし、あたしとあの人ともうまく行っている。でも、あの子とあの人はうまくいかない。だけど、3人で職場にいるときは、仲良し。なんてのもあっておかしくない。
こうしたことって、人が集まる/集まらない数とか、性別とか、出身地別とか、集団の色だけでなく、その集まる/集まらない時間やタイミングも関係あるんでしょうね。